DJ RYOW profile :

　岐阜県大垣市出身。M.O.S.A.D. (“E”qual, AKIRA) 擁するヒップホップ・クルー：BALLERSに所属し、現在は国内屈指のヒップホップ激戦区＝名古屋に拠点を置くDJ RYOWは、十数年のキャリアで培った確かなスキル、そしてハード・ワークを武器にその名を全国へと轟かせている。新譜／旧譜を織り交ぜた造詣の深さを感じさせるそのクラブ・プレイは非常に評価が高く、全国各地で毎週のようにゲスト出演を重ねている彼。2010年には新たな試みとして全国30都市以上を回るDJツアーを敢行し、見事に成功させている。東海地区FM局でのMIX SHOWや本場NYでのDJプレイなど豊富な経験を持つ彼は、もちろんその実力も折り紙付き。同業のDJはもとより、ラッパーからも絶大な信頼を得ており、”E”qualやAK-69ら地元ヒップホップ・アクトのライヴDJも任されている。MIX CDの制作も勢力的にこなすDJ RYOWは、現在75作目に達したライフワークとも言うべきストリートMIX CD「NEXT GENERATION」シリーズに加え、人種不問のトップDJ（国内：DJ LEAD、DJ DOPEMAN／海外：DJ MISTER CEE、DJ ENVY、DJ GREEN LANTERN、DJ ABSOLUT）との共作MIX CDやMIX DVDなど、トータルで150に迫る数の作品群を発表。「052 LEGENDS」シリーズを筆頭に多数のオフィシャル・ミックスも手掛けており、なかでも2009年11月にリリースした「BEST OF TOKONA-X / Mixed by DJ RYOW」はMIX CDとして異例の売り上げを記録、その実力と人気をみずから証明してみせた。また、故・TOKONA-Xとの名古屋052産クラシック “WHO ARE U?” を象徴に、各地の著名アーティストへビートを提供するなどそのプロデュース・ワークにも定評があるDJ RYOW。プロダクション・チーム：GRAND BEATZでの活動を経て、2011年５月にはリーダー・アルバム「MORE THAN MUSIC」を、翌2012年には通算６

枚目のアルバム「LIFE GOES ON」をリリースしている。しかし、彼が手腕を発揮するのはそういった直接的部分だけにとどまらない。2012年３月のFRED THE GODSON招聘をはじめ積極的に地元シーンの底上げを図ったビッグ・イベントの主催、地元出身若手アーティストへのバックアップ、さらには東海地区を中心に絶大な支持を得るクロージング・ライン〈DREAMTEAM〉をプロデュースし、NYの超大物DJ＝FUNKMASTER FLEXやNYハーレムのセレクトショップGOLIATHとのコラボレーションをそれぞれ実現させるなど、活躍は多岐に渡っている。アーティストとしての軸をしっかりと貫きながら、すべての動きに全力でぶつかっていく国内屈指のハードワーカー、DJ RYOW――。この男が、日本の次世代のヒップホップを代表する存在となるのは時間の問題だ。　【文：吉橋 和宏】